A. 絞り優先モードとは、その名のとおり絞り値を優先して露出を決定するモードです。
絞りは自分で決定し、それに合わせてカメラがシャッタースピードを決めてくれます。

。。。きっと、絞り値って何！？露出って何？

って思いましたよね。 まずはそこから説明していきましょう。
露出とは、簡単に言えば写真の明るさです。
今のカメラはどれもこの露出をカメラが自動で決定してくれるので
あまり意識した事がないかもしれませんね。
写真というのは、光で写します。
その光の量が多ければ明るく写り、少なければ暗く写るのです。
写真を撮ると、たいてい目で見ている時と同じくらいの明るさの写真になっていますよね。
それを一般的に適正露出といいます。
そして、その写真に取り込む光の量を調整するのが、絞りとシャッタースピードです。

シャッタースピードというのは何となく想像できるでしょうか？
その名の通りシャッターの開くスピードです。
長い時間シャッターを開いていたら、その分多くの光を取り込み、短い時間であれば光を取り込む量が少ない。シャッタースピードというのは光を取り込む時間を調整するものです。

そして、絞りというのはその光を取り込むための間口の大きさです。間口が広いと一度にたくさんの光を取り込み、狭ければ一度に取り込む光が少ないということです。
この絞り値は【f値】という値で示されます。
f2 / f2.8 / f4 / f5.6 / f8 / f11 / f16......
この数字の順序と値はちゃんと意味がありますが、
ここでは難しく考えず
この値が少なければ少ないほど、間口が広い。多ければ間口が狭い。という事実を覚えておいて下さい。
シャッタースピードで光を取り込む時間を決定し、絞りで光を取り込む間口の大きさを決定することで、写真の明るさを（露出）を決定するのです。

そして、ここから本題の絞り優先モード！
前記のように、絞りは光を取り込む為の間口の大きさなのですが、
この間口の広さによって、出来上がった写真が変わるのです！

こちらの写真を見てみて下さい。

絞り【f2.8】 シャッタースピード【1/400】

絞り【f11】 シャッタースピード【1/25】

上の写真はf2.8という、間口を広くして撮ったもの。
下の写真はf11という、間口を狭くして撮ったもの。
写真の露出（明るさ）は絞りの違いに合わせてシャッタースピードを変えているので
同じになっています。
この２枚の違い解りますか？。。。解りますよね。
そう、絞り値を小さくするとボケが大きくなるのです！
ピントを合わせた雪だるまの人形意外の背景が全然違いますね。
このように絞り値によって写真の見え方は大きく変化します。
意識的にボケを変えてみようと思ったら、
絞り優先モード（Av）にして写真を撮ってみましょう！